「多浪」という存在はいかにして生まれるのか

こんにちは!現役京大生のぽとろです!

今回は「なぜ多浪は生まれるのか」について解説していきます!

世間一般ではあまり関わることのない「多浪」ですが、彼らがどのような経緯で多浪となってしまうのかを理解している人は少ないと思います。

私は多浪の末に京都大学に合格しましたが、私自身の経験や浪人期間や大学入学後に接した多浪の話などから、多浪の実態について詳しく話していきます。

そもそもの多浪のサンプル数が少ないことや個人的な意見も含めているなどの理由から、この記事にはある程度主観が混じっていることをご了承ください。

多浪が生まれる理由

受験生が多浪となってしまう理由は以下のようなものがあります。

・単純な怠惰

・精神を病んでしまう

・中学や高校で問題を抱える

・進路再考

・試験当日の不運

それぞれ順に解説していきます。

怠惰

残念ながら怠惰によって多浪となってしまう人もたくさんいます。

パチンコ、アニメ、ゲーム、恋愛などなど色んなものに時間を費やしてしまう人もいれば、受験勉強になんとなく身が入らないと言って勉強をしない人もいます。

私自身怠惰によって一年間を無駄にしてしまった経験があります(当時はたくさんアニメを見ていました。ジョジョも銀魂もハンターハンターもこの時期に全部見ました(笑))。

ただ、最終的に第一志望に合格することができた多浪は、例えそれまで怠惰だったとしても合格した年はまじめに勉強していた人が多い印象です。

結局まじめに勉強していれば合格の可能性は上がるし、サボっていれば当然成功するのは難しいというだけの話なのです。

精神を病む

精神を病んでしまって合格まで時間がかかってしまうという人もいます。

受験期間中に勉強に関わる理由(受験によるプレッシャーにより精神を病むなど)や勉強とは関係ない理由(家庭や学校の事情など)により受験勉強に時間をかけることができなくなってしまうというわけです。

受験勉強は基本的に、毎日ある程度の時間を勉強のために捻出しなくてはなりませんから、精神状態が良くなければ時間をかけたり集中して勉強したりすることができなくなってしまい、結果として合格をつかみ取ることが難しくなります。

原因となった物事の解決には時間を要することもあり、本格的に受験勉強を始めるまでに時間がかかることもあります。

中学や高校で問題を抱える

上で触れたことにも関連しますが、中学や高校でつまづいてしまい、それが原因となって受験勉強に支障をきたしてしまうこともあります。

具体的には学校の雰囲気が合わなかったり、人間関係で問題を抱えたり、勉強についていけなくなったりしてしまうなどがあります。

精神を病んで勉強ができなくなることもあれば、学校に行けなくなり独学をせざるを得なくなるということもあります。

私が知る限り、受験への影響の大小こそあれ、多浪の半数以上はなにかしら中学や高校で問題を抱えた経験があります。

学校で問題を抱えてしまうことは勉強そのものだけでなく精神的にもかなり受験に影響があるため、学校の問題が多浪を生んでしまうことは多いです。

進路再考

進路の再考により人より余分に受験勉強をすることになっている人もいます。

具体的には仮面浪人、文理や志望大学、学部の変更があります。

仮面浪人は一度入った大学で再び受験勉強をするという行為ですが、もともと仮面浪人をするつもりで大学に入る人もいれば大学入学後「ここは違うな」と感じて再び第一志望を目指し始めるという人もいます。

また、多くの仮面浪人生は所属している大学の単位を取りながら受験勉強をしなければならないため、受験勉強の捻出が困難になることも多いです。それも相まって多浪が生まれやすいです。

私が知っている多浪は大半が仮面浪人をしています。やはりどこの大学にも所属せず浪人を続けることは精神的にも現実問題的にも厳しいのでしょう。

次に文理や志望大学、学部の変更についてです。

具体的には志望していた大学や分野への興味が薄れたり、別の分野に魅力を感じたりして変更を選択します。

それまでとは異なる科目を勉強したり、異なる傾向の試験を対策したりしなければならない場合、当然合格は、多かれ少なかれ遠のきます。

私自身高校時代は理系でしたが、一浪の途中で理系分野への興味があまりないことに気づいて文転しました。結果として興味のある文学部に合格することはできましたが、合格まで時間を要することとなってしまいました。

試験当日の不運

試験当日に大きな不運に見舞われて不合格となり、多浪を選択せざるえをえなくなることもあります。

具体的には試験当日に体調不良となってしまったり、それまでとは大きく異なる傾向の問題が出題され、対応できずに不合格となってしまうなどがあります。

特に数学の試験で模試や過去問演習より大幅に低い点を取ってしまい、不合格となってしまうことが多いです。なぜかというと数学は各問題の配点が大きく、傾向や出題分野の変更が大きく点に影響するからです。

「傾向変化に対応できなかったのは本人の努力不足だ」という意見もあると思いますが、普段高得点を取れていた人がなぜか本番だけ点が取れなかったというのはよくあることであり、傾向変化が起こるかどうかは受験生とは無関係であることから、受験には多少は運もあると私は考えています。

受験者本人が「不合格は不運によるものだ」と考えれば、当然もう一年受験を続けることとなり、結果として多浪が生まれてしまうのです。

まとめ

あまりメジャーではない存在である「多浪」について、少しはイメージが湧いたでしょうか。少しでも多浪についての理解を深め、より正しい理解をしていただくことができたなら幸いです。

本人の努力不足で多浪となっている人たちも確かにいますが、上述のような仕方のない理由で多浪をしている人もたくさんいます。是非暖かい目で応援してあげてくださいね。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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