【大学受験】浪人生向け夏の冠模試の受け方

こんにちは!現役京大生のぽとろです!

今回は浪人して京都大学に合格した私の経験を織り交ぜながら、浪人生向けの夏の冠模試(大学名を冠している模試)の受け方について、「対策方法」、「取るべき判定」、「復習方法」に分けて解説していきます!

浪人生は夏以降ぐんぐんと成績を伸ばしてくる現役生に負けないことが重要です。現役生に追い抜かれないようにする方法についても解説していますので、興味のあるところだけでも読んでいただけると幸いです。

対策方法

まずは対策方法についてです!浪人生は夏の冠模試前であればある程度基礎が固まっているはずなので、模試の前に普段の勉強に加えて過去問の研究をしておきましょう。

過去問を最低1年、できれば5年程度解けると非常に良いです。その際、解く前に「出題傾向」と「時間配分」について理解しておくと良いです。

出題傾向は「どの分野から」、「どのような形式で」、「どれくらいの配点で」出題されているのかを確認しておきましょう。時間配分については、各大問に割く時間をあらかじめ決めておきましょう。

浪人生であればご存じの方も多いかもしれませんが、大学入試というものはある程度大学ごとの問題のパターンが決まっています。せっかく大学別の模試を受けるチャンスがあるならそれを理解したうえで解くべきです。

過去問演習の段階でこれらの理解ができていれば、模試をある程度戦略を立てたうえで受けることができます。

そうすれば模試の出来を鑑みて、さらに戦略をブラッシュアップできます。どうせ戦略は本番までに立てなければなりません。早ければ早いほどそれを練るチャンスは増えますから、模試の自信があろうがなかろうが、今のうちに手を付けておくべきです。

過去問を解けばある程度明確な理解ができるようになるので過去問は解いておきたいですが、時間に余裕がない受験生は過去問を解かずに出題傾向を理解し、時間配分を決めておくだけでも良いです。

また「過去問は直前期に取っておいて、本番前の演習に使えるようにしておいたほうが良いのではないか」という意見を時々耳にしますが、私はこれには反対です。理由は先述の通り「早く手を付ければ戦略を練るチャンスが増えるから」です。過去問は調べればいくらでも出てきますし、難関大であれば冠模試の過去問を入手することも可能です。

私は実際共テ対策の時期までに手元の過去問を解ききってしまったので、直前期は冠模試の過去問を購入して解いていましたが、これで十分でした。むしろ直前期にもなって戦略が固まっていないほうが深刻です。戦略は早めに立て始めて、何度もブラッシュアップして直前期を迎えましょう。そのほうが本番より良い状態で試験に臨むことができます。

判定について

浪人生なら当然A判定を取りたいです。夏は現役生がまだ固まり切っておらず、夏以降追い上げてくるため浪人生にアドバンテージがあるうちにしっかりAを確保しておきたいからです。

しかし、多少判定が悪くてもそこまで悲観する必要はありません。もちろん現役生と比べて伸びしろは少ない傾向にあるかもしれませんが、夏以降しっかり自分の勉強法と向き合い、努力を継続できれば秋の模試で判定を上げることも可能です。

実際私は浪人期の夏の模試では京大オープン、京大実戦ともにB判定でしたが、そこから自分の勉強法を見直し、苦手だった数学と国語の点数を上げて秋の京大模試ではA判定を取ることができました。

よく「浪人は伸びない」と言われることもありますが、真摯に自分の現状を見つめなおし、正しい努力ができれば、当たり前のことではありますが、浪人生にも伸びしろはあります。

また、逆にA判定を取れた人も油断してはいけません。私の知り合いに夏にA判定を取っていたのに秋にBやCに落ちてしまいそのまま不合格となってしまった人が山ほどいます。私調べですが、Aから下がった人の不合格率はほぼ100%です。

現役生は本当にすごいスピードで追い上げてきますから、夏にAでも一切油断はなりません。秋に判定が落ちたらそのまま不合格になると思って夏以降も勉強を継続していきましょう。

復習方法

最後に復習方法についてです。

まずは当日配布される解答をしっかり読み込みましょう。冠模試の解答は他の模試と比べてかなり細かく考え方や記述の方法などが載っています。そこらの問題集を解くよりよっぽど効果があるので是非熟読してください。これをやらないと高い模試代を回収できないと言っても過言ではありません。

そして解けなかったところをできるようにしていくのですが、浪人生は現役生と違って試験問題の難易度について理解できているはずですから、この時「捨て問」をある程度意識する必要があります。一旦全部読んで理解はすべきですが、二次試験では試験当日に満点を取る必要がない以上、勉強内容の取捨選択が必要です。

当日の解答を見てどれが捨て問か見極めることができなければ、後日配布される資料の「正答率」を参照してもよいです。正答率が5%とか10%とかの問題はその教科がよっぽど得意な人だけ解ければいい問題なのです。

勉強に費やせる時間は有限ですから、難しすぎる問題はさっさと捨てて自分が解けなければならない問題の復習にたくさん時間を割きましょう。

私自身右も左もわからない現役生のころは全部の問題を完璧にできるように復習していましたが、結局身の丈に合わない問題は体系的に身に付けることができませんでした。浪人生になってから捨て問の存在に気づいて一部は諦めるようにしましたが、本番でも捨て問を見極める力は必要ですから夏のうちに気づけてよかったと感じました。

一つだけ注意点を書いておくと、大問自体の正答率は低いものの、部分点は稼がなければならないという問題も数多く存在します。例えば数学で、完答できた人はほぼいないものの最初の式をたてるところまでは多くの人ができているなどとなれば、そこまでの部分点はしっかり取らなければ周りに差をつけられてしまいます。

一点が勝負を分ける世界ですから、このあたりは取るべきか取らなくてもよいのかをこだわって見極めていきましょう。

まとめ

浪人生は現役生と比べてしっかり準備して夏の冠模試に臨めるはずです。是非この記事の内容を参考にして、対策、復習をしっかり行って、現役生に負けずに成績を伸ばしていっていただければと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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