突然ですが、あなたは英語長文の問題を解く際、「単語は分かるのに何が書いてあるのかよくわからない」、「だいたいの意味は分かるのに和訳は点が取れない」、「短答問題や穴埋め問題はできるのに長文となると途端に点が下がる」などのような悩みを抱えていませんか?
基礎的な文法や単語は習得しているのに長文は読めないという受験生は意外と多くいます。
英語の偏差値を上げるためには長文問題で高得点を取ることが絶対に必要です。
この記事では私が京都大学合格を目指す中での経験をもとに、英語長文の内容を100%理解するための英文構造把握の方法、さらにはそれを鍛えるための参考書について解説していきます。
私は英語長文に苦手意識がありましたが、この方法で京大模試の英語で最低でも6割、時には7割、8割の点数をとれるほどになり、英語を得点源として京都大学に合格することができました。
受験生の方は少しでも参考にしていただけたらと思います。
英文構造を把握するために必要なたった一つの実践
単刀直入に言いましょう。
英文構造の把握に必要なことはたった一つそれは……
すべての英文を5文型に分ける
です!
高校の英語の授業で最初に習う5文型(SV,SVC,SVO,SVOC,SVOO)ですが、きちんと覚えているでしょうか?
中には「そんな基礎的な内容は当然知っている」と思った方もいるかもしれませんが、これを活用できていない人はかなり多いです。なんとなく単語の意味をさらって文章が読めた気になっている人が意外と大勢いるのです。
私自身、英語の単語はたくさん覚えていて簡単な文章なら難なく読める状態にあり、それほど英語の偏差値も悪くなかったのですが、受験生となり、難関大の英語長文を初めて解いたとき、あまりの難しさやそれまで解いてきた文章との違いにかなり困惑しました。
それもそのはず、単語の意味をさらうだけで英文を読んでいたので、主語は何か、動詞の目的語は何か、どこがどこを修飾しているかなどが長く複雑な文章の中ではまったく理解できなかったのです。
しかし、とある参考書(後述します)に出会い、英文を読む中で行うべき重要な理解の仕方に気づきました。それがすべての英文を5文型に分けることだったのです。
なぜ5文型に分けることが大切なのか
5文型に分けることのメリットは文の骨格を把握できることにあります。
長く複雑な文章では関係代名詞や前置詞句などで後ろからどんどん修飾が追加されたり、要素の移動が起こったり、and,orにより要素が並列されたりなどによりそもそもどこが主語か、どこが目的語か、並列されているものは何かなどが把握しにくくなります。
特に難関大で出される文章では文の構造を正確に把握しなければ単語の意味を知っていてもまず高得点が望めないような長文が多く出題されています。
5文型に分けることにより、例えば「ここからここまでが主語だ」のように文章の大枠がわかるようになります。文章がどれだけ長くても、まずはその部分だけをきちんと訳せば主語が何かがわかります。これをほかの部分でもやれば文章の意味が取れるようになるというわけです。
いろんな参考書で長文を読むための方法論や英文解釈のテクニックが紹介されていますが、すべての技術は英文を5文型に分けるためにあると私は思っています。
省略も、倒置も、要素の移動も、等位接続詞も、挿入も、強調も、すべて単なる英文を複雑にしている要因でしかないのです。参考書で開設されていることはこれらをうまく捌き、複雑な文章を元のシンプルな英文に戻し、骨組みを理解するための方法にすぎないのです。
ですから極論5文型に分ける能力さえあれば、後は単語を覚えて些細な文法事項に気を付けるだけですべての英文が訳せるようになり、長文もスラスラ読めるようになります。
5文型に分けるために必要な能力
5文型に分けることのメリットについては理解していただけたでしょうか。ここからはどうすれば5文型に分けることができるようになるかについてです。
大きく分けて3つあります。
単語・熟語を覚える
当然ですが、単語や熟語を覚えていないと絶対に文構造はわかりません。文構造はほぼすべての単語がわかって初めて骨組みを理解できるものです。暗記はめんどうですが、きちんとやりましょう。
また、覚える際にはただ意味を把握するだけでは不十分です。
単語では「他動詞か自動詞か」、「可算か不可算か」、「動詞や形容詞とセットで使う前置詞を覚えているか」などもセットで覚えていないと長文読解の際に役に立ちません。
熟語は「熟語なんて単語の塊だから単語だけやっていればいい」と軽視している人もいますが、熟語をやる必要性は「長文のなかで現れた熟語をきちんと『これは熟語だ』と認識できる」というところにあります。
2単語の熟語があったとして、その間に何かの要素が入ったり、一方の単語が別の単語に修飾されていたり、周りの単語的に複数の解釈が可能だったりした際、熟語を熟語と認識していない場合は正しく文を理解することはほぼ不可能です。
単語だけでなく熟語もきっちりやりましょう。
修飾関係を把握する
5文型に分けるために必要なことの一つ目は修飾関係を把握することです。
先述した通り複雑な英文では後ろから次から次へと修飾が追加されます。
ただ、修飾のパターンにはある程度規則性があり、慣れたらそこまで苦労するものではありません。一つ一つ丁寧にどこがどこを修飾しているかを突き詰めさえすれば段々と精度や速度も上がります。
等位接続詞が結ぶものを把握する
等位接続詞とはand,orなどのように二つ(たまにそれ以上)の要素を並列するときに使う接続詞のことです。
等位接続詞は理論上どんなに小さい要素同士でも、どんなに大きい要素どうしでも並列させることができますし、時には数単語のような短い要素と修飾により長くなった要素をつなぐこともできます。
これも先ほど同様慣れれば問題なくできるようになるはずですので地道に演習を重ねていきましょう。
補足:これ以外に必要な文法事項
5文型が分かれば文構造は把握できますが、例外的に理解していないと意味が取れない文法事項があるのでそれは別途覚える必要があります。
代表的なものに仮定法と比較があります。
5文型が分かれば仮定法や比較の文章も構造はわかりますが、それがどのような内容を表しているか、つまり意味の部分はさすがにわかりません。
ただ、これについても基本的な内容を覚えさえすればあとは機械的に訳出するだけです。まずは基礎的なところを覚え、あとは演習を通して慣れましょう。
文構造を把握する力を伸ばすのに役立つ参考書
最後に上記のことができるようになるための参考書についてです。二つありますがいずれも私が使用して特に効果が高かったものを掲載しています。
英文読解の透視図
「透視図」でおなじみのこの参考書ですが、私はこれで単語の意味をさらうだけの読み方から脱却し、5文型に基づいた文構造の把握・読解をマスターできました。
英文読解の土台はこの参考書で身に付けたといっても過言ではありません。
内容的にはそれなりに難しいので、基礎的な文法事項、基礎的な単語を身に付けた人向けです(難易度の高い単語については注釈が施されています)。
量もそれなりにあり一冊完成させるのにかなりの労力を要しますが、この一冊をマスターすれば、ほとんどの大学で通用する解釈の力が身に付きます。
京大でも、これと過去問だけやって合格ラインに達したという人も多くいます。
難しい英文が出題される大学を受験する人には誰にでもおすすめしたい参考書です。
京大入試に学ぶ英語難構文の真髄
京大の過去問しか扱っていない参考書なので、透視図に比べて難易度は少し上がります。
ですが京大独特の問題というよりは普遍的な英文解釈のやり方について解説している参考書なので、京大志望でなくても役立ちます。
かなり昔の問題を扱っているので、私は京大の過去問をある程度解いてしまった後に、初見の難しい文章をたくさん演習するために使っていました。
英語を得点源にしたい人には是非マスターしてほしい参考書です。
まとめ
英語長文が100%理解できるようになる英文構造把握の方法について、いかがだったでしょうか。
英語は、数学のようなセンスがある人が得をする科目ではなく、正しく努力すればだれでも必ず成績が伸びる科目です。
この記事で紹介したように5文型を把握することを念頭に置き、英文読解の精度を上げ、英語で高得点をとれるようになっていただければと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。

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